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書籍紹介

先生、私はうつ病なんですか? 医師と患者の対話

著者:広瀬徹也、新尾二郎
出版社:日本評論社(2016年)
価格:1800円

新尾二郎氏が「myうつ病」と名付けた、自身の精神的不調を、主治医である広瀬先生とともに理解していく過程がまとめられています。対話形式で物語が進むので、自然と惹き込まれて気付いたら読み終わっています。
途中、薬の話は人によっては難しく感じられるかもしれませんが、読み飛ばしても大丈夫です。

メディアは「○○うつ病」と、とかく新たな造語を作りたがる風潮があり、かえって戸惑ってしまうかもしれません。「逃避型抑うつ」を1977年から提唱していた広瀬先生が、そのあたりに関しても優しく解説をしてくれます。
広瀬先生がご覧になった患者様を拝見してカルテをみると、常に「どうしてこんなに患者さんのことがわかるのだろう?」と思わされます。患者の体験と医師の解釈の狭間を埋め、「myうつ病」の主体的ケアのための羅針盤になってくれることでしょう。

ー土田病院医師 田宗秀隆より